Documentation

16. リソースのプロファイル

Ansible Tower 3.6 では、Playbook の実行中の CPU、メモリー、および PID の数など未加工のパフォーマンスデータを収集する機能が導入されました。これは、Runner に用意されたリソースプロファイリング機能によって実現されます。Runner は Linux control groups ('cgroups') を使用して、実際のリソース使用量を経時的に測定します。cgroups の詳細については、「Introduction to Control Groups」を参照してください。

Ansible Tower 3.6 をインストールすると、Tower により cgroup が自動的に作成され、Runner が使用できるようになります。

16.1. リソースプロファイリングの有効化

Tower のユーザーインターフェースで Runner のリソースプロファイリング機能を有効にするには、以下を実行します。

  1. 左のナビゲーションバーから設定 (settings) アイコンの上にマウスをかざし、ジョブ を選択するか、設定画面から ジョブ タブをクリックしてください。

  1. Enable Resource Profiling On All Tower Jobs 設定をオンに切り替えて、すべてのジョブのデータを収集します。

_images/settings-jobs-gather-perf-stats.png
  1. Save をクリックして設定を保存します。

ジョブのパフォーマンスデータが収集されると、そのデータは /var/log/tower/playbook_profiling/<job_id>/ に保存されます。クラスターでは、パフォーマンスデータはそのジョブを実行した Tower のインスタンスに保存されます。ジョブが 分離インスタンス で実行される場合には、そのデータは分離ノードから収集され、分離ノードにジョブを渡すときに使用したコントローラーに保存されます。

タスクごとに 3 つのデータファイル (CPU、メモリー、および PID 数に対応) が作成されます。各ファイルには、JSON テキスト形式のデータが含まれています。ファイルの各行はレコード区切り記号 (RS) で始まり、JSON 辞書が続き、改行 (LF) 文字で終わります。タスクが非常に高速に実行される場合には、そのタスクのパフォーマンスデータがまったく収集されない可能性があります。そのような場合は、対象のタスクのパフォーマンスデータファイルが 1 つまたは複数作成されないことに注意してください。

パフォーマンスデータの内容や、実際のサンプルデータについては、現バージョンの Runner docs を参照してください。