Ansible Tower by Red Hat ("Ansible Tower") は、ユーザーと Red Hat, Inc. ("Red Hat") の間で結ばれる年間サブスクリプション契約を通して提供されるプロプライエタリーのソフトウェア製品です。
Ansible はオープンソースのソフトウェアプロジェクトで GNU 一般公衆利用許諾契約書バージョン 3 に基づいたライセンスです。これについては https://github.com/ansible/ansible/blob/devel/COPYING の Ansible のソースコードに詳しく記載されています。
Red Hat は、有料の Enterprise: Standard および Enterprise: Premium サブスクリプション契約をされていて Ansible Tower 製品のサポートを希望されるお客様に、サポートを提供します。
Ansible Tower の有料サブスクリプション契約をされている法人、個人のお客様は https://access.redhat.com からサポートチームにお問い合わせすることができます。お持ちの Ansible Tower サブスクリプションのサポートレベルを詳しく理解するには、サブスクリプションタイプ を参照してください。
Ansible のソフトウェアで問題が発生した場合には、https://github.com/ansible/ansible/issues/ の Github プロジェクトページで問題について起票するか、「ansible-devel」のメーリングリストにお問い合わせください。
Ansible のコミュニティーおよび OSS に関するすべての情報は https://docs.ansible.com/ansible/community.html を確認してください。
有料の Enterprise: Standard または Enterprise: Premium Ansible Tower サブスクリプション契約をされているお客様に対して、Red Hat は Ansible Playbook のサポートを提供します 1。Playbook のサポートには以下が含まれます。
Tower 経由での Playbook の実行におけるランタイム実行の問題
Playbook のエラーやトレースバックのサポート
Ansible のエキスパートからの Ansible の使用におけるベストプラクティスのガイド (制限あり)
Playbook のサポートには以下は含まれません。
Ansible モジュールおよびエンジンの強化および修正
最初から Playbook を作成するサポート
固有な Ansible または Ansible Tower バージョンの長期的なメンテナンス
備考:
Playbook のサポートは、現在または 1 つ前のマイナーリリースの Ansible をお使いのお客様に提供されます。たとえば、Ansible の現バージョンが 2.2 の場合には、Red Hat はバージョン 2.2 および 2.1 の Ansible Playbook のサポートを行います。Ansible Playbook の回避策がない場合には、Ansible のソフトウェアの修正が必要となり、バージョンの更新が必要です。
Ansible Tower の実行にはライセンスが必要ですが、最大ホスト 10 台の管理までは料金が発生しません。また、10 台以上のホストを使用して Ansible Tower の機能を確認する場合は、試用版のライセンスをご利用いただけます。
Ansible Tower の試用版ライセンスは http://ansible.com/license から入手できます。
より多くのノードを管理するためにライセンスを取得するには http://www.ansible.com/pricing/ を参照してください。
試用版ライセンスや Tower ソフトウェアの評価時には、Ansible Playbook のサポートは含まれません。
年間サブスクリプション契約をベースにさまざまなサポートレベルおよびマシン数で、Ansible Tower は提供されます。
小規模な環境の管理 (最大管理ノード数 250 台)
メンテナンスおよびアップグレード込み
サポートまたは SLA なし
あらゆる規模の環境の管理
エンタープライズサポート (週 5、1 日 8 時間) および SLA
メンテナンスおよびアップグレード込み
https://access.redhat.com/support/offerings/production/sla で SLA を確認してください。
Red Hat サポートにおける重大度レベルの定義は https://access.redhat.com/support/policy/severity を参照してください。
ミッションクリティカルな環境を含むあらゆる規模の環境の管理
プレミアムサポート (年中無休) および SLA
メンテナンスおよびアップグレード込み
https://access.redhat.com/support/offerings/production/sla で SLA を確認してください。
Red Hat サポートにおける重大度レベルの定義は https://access.redhat.com/support/policy/severity を参照してください。
すべてのサブスクリプションレベルには、定期的な Ansible の更新およびリリースが含まれます。
詳しい情報は、https://access.redhat.com/ または http://www.ansible.com/pricing/ から、Red Hat カスタマーポータル経由で Ansible までお問い合わせください。
Ansible Tower は、管理元が API 呼び出しまたは Ansible Tower のインベントリーに拘わらず、Ansible Tower が管理するノード数をもとにライセンスが消費されます。Ansible Tower がインベントリーで管理することができる管理ノード数で、Tower のライセンスが決まります。一般的なラインセンスの場合は、「ライセンス数:500」などと表示され、(直接接続で管理されていても、API 呼び出しで管理されていても) 最大ノード数が 500 に設定されます。
Ansible Tower は操作上、インベントリーのホスト数をもとに管理ノードをカウントします。Ansible Tower インベントリーで管理されているノード数がライセンスでサポートされている数よりも多い場合には、Ansible でジョブを開始できなくなります。インベントリーを動的に同期することで、Ansible Tower の管理ノード数が、ライセンスの指定数を超える場合には、動的なインベントリーの同期に失敗します。「webserver1」など、インベントリー内で複数のホストが同じ名前を使用している場合には、Tower ダッシュボードの「ホスト」数では、別のインベントリーにあるホストは別個にカウントされますが、ライセンスの目的では単一ノードとしてカウントされます。ただし、API 呼び出しで管理されるノードの場合など、インベントリーでノード数が超過することはなくても、Tower が管理するノードもサブスクリプションが必要な点に注意してください。
Tower のサブスクリプションの期間中は、Tower 内で管理ノードを再割り当てすることはできますが、Tower で使用するノード数がライセンスが指定するノード数を超えることはできません。たとえば、ノード 1000 個分のライセンスがあり、使用期間にノード 100 個分を管理する必要がなくなり、割り当てを解除した場合に、新たに 100 個分のノードを管理できます。
ただし、Ansible Tower ソフトウェアを使用して漸増的に、ノードを循環、回転またはプルすることで、ライセンスで指定されている管理ノード数を超過するエステート数を管理できません。たとえば、管理ノード 1000 個のライセンスがある場合に、1 度に 1000 個のノードをプルして、合計でノード 5000 個を管理することはできません。このような場合は、管理ノード 5000 個すべてのサブスクリプションを調達する必要があります。
以下の機能一覧は、新規の Enterprise: Standard または Enterprise: Premium サブスクリプションすべてで利用できます。
ワークフロー (* Ansible Tower 3.1.0 で追加*)
Tower でのクラスタリング (* Ansible Tower 3.1.0 で追加*)
ログインのカスタムリブランディング (Ansible Tower 2.4.0 で追加)
SAML および RADIUS 認証サポート (Ansible Tower 2.4.0 での追加)
複数の組織向けのサポート
アクティビティーストリーム
Survey
LDAP サポート
Active/Passive 冗長性
システムのトラッキング (Ansible Tower 2.4.0 で追加)
Enterprise: Standard または Enterprise: Premium のライセンスをお持ちで、Ansible Tower 2.2 より前のバージョンをお使いの場合は、新規のライセンスファイルをインポートしてシステムトラッキングを有効化する必要があります。
Ansible Tower に含まれるコンポーネントのライセンス情報を表示するには /usr/share/doc/ansible-tower-<version>/README
を参照してください。<version>
は、インストールした Ansible Tower のバージョンに置き換えます。
固有のライセンスを表示するには /usr/share/doc/ansible-tower-<version>/*.txt
を参照してください。*
は、参照するライセンスファイル名に置き換えます。