戻り値

Ansible モジュールは通常、変数に登録可能なデータ構造や、 Ansible プログラムで出力時に直接確認できるデータ構造を返します。各モジュールは任意で、独自の戻り値をドキュメント化できます (ansible-doc や 主なドキュメントサイト で確認可能)。

本ガイドでは、全モジュールに共通する戻り値を説明します。

Common

backup_file

ファイルを操作するときに backup=no|yes を実装するモジュール向け。作成したバックアップファイルへのパス。

changed

タスクに変更を加える必要があるかどうかを示すブール値。

failed

タスクが失敗したかどうかを示すブール値。

invocation

モジュールがどのように呼び出されたかを示す情報。

msg

ユーザーに渡される一般的なメッセージを含む文字列。

rc

コマンドラインユーティリティーを実行したり、(raw、shell、command など) 直接コマンドを実行するように設定されているモジュール。このフィールドにはこのようなユーティリティーの「戻りコード」が含まれます。

results

このキーが存在する場合には、タスクに対してループが存在し、アイテムごとに通常のモジュールの「結果」が含まれていることを示します。

skipped

タスクがスキップされたかどうかを示すブール値。

stderr

コマンドラインユーティリティーを実行したり、(raw、shell、command など) 直接コマンドを実行するように設定されているモジュール。このフィールドにはこのようなユーティリティーのエラー出力が含まれます。

stderr_lines

stderr が返された時には、このフィールドも表示されます。このフィールドは元のエラー出力からの文字列の一覧 (1 行にアイテム 1 つ) となっています。

stdout

コマンドラインユーティリティーを実行したり、(raw、shell、command など) 直接コマンドを実行するように設定されているモジュール。このフィールドには、このユーティリティーの通常の出力が含まれます。

stdout_lines

stdout が返されると、Ansible は常に文字列の一覧 (元の出力から 1 行にアイテム 1 つを含める) を渡します。

Ansible 内での使用

以下のキーはモジュールで追加できますが、登録変数からは削除されます。これらのキーは、Ansible 自体が「使用」します。

ansible_facts

このキーには、ホストに割り当てられたファクトに追加するディクショナリーが含まれているはずです。このキーは、直接アクセスでき、登録変数を使用する必要はありません。

exception

このキーには、モジュールの例外で発生したトレースバックの情報が含まれます。これは、詳細レベル高 (-vvv) でのみ表示されます。

warnings

このキーには、ユーザーに表示される文字列の一覧が含まれます。

deprecations

このキーには、ユーザーに表示されるディクショナリー一覧が含まれます。ディクショナリーのキーは msgversion で、値は文字列です。version キーの値は空白の文字列に指定できます。

See also

All modules
利用可能なモジュールについて
GitHub モジュールディレクトリー
コアモジュールおよび追加モジュールのソースの参照
メーリングリスト
開発メーリングリスト
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#ansible IRC chat channel