Oracle Cloud Infrastructure ガイド¶
はじめに¶
Oracle 社は、Oracle Cloud Infrastructure (OCI) と対話するための Ansible モジュールを多数提供しています。本ガイドでは、そのモジュールを使用して、OCI でインフラストラクチャーをオーケストレーションし、プロビジョニングし、設定する方法を説明します。
要件¶
OCI Ansible モジュールを使用するには、Ansible Playbook を実行するコンピューターのコントロールノードに、以下の前提条件を設定する必要があります。
- Oracle Cloud Infrastructure アカウント
- それらのコンパートメント内のリソースを操作するために必要なパーミッションを付与するポリシーを持つセキュリティグループで、そのアカウントで作成されたユーザー。詳細は「ポリシーの仕組み」を参照してください。
- 必要な認証情報と OCID 情報
インストール¶
- Oracle Cloud Infrastructure Python SDK をインストールします (詳細なインストール手順)。
pip install oci
- 以下のいずれかの方法で Ansible OCI モジュールをインストールします。
- Galaxy の場合:
ansible-galaxy install oracle.oci_ansible_modules
- GitHub の場合:
$ git clone https://github.com/oracle/oci-ansible-modules.git
$ cd oci-ansible-modules
以下のコマンドのいずれかを実行します。
- Ansible をお使いのユーザーにのみインストールする場合は、以下を実行します。
$ ./install.py
- Ansible を root でインストールする場合は、以下を実行します。
$ sudo ./install.py
例¶
コンピュートインスタンスの起動¶
この sample launch playbook は、 パブリックのコンピュートインスタンスを起動し、SSH 接続を経由して Ansible モジュールからインスタンスにアクセスします。このサンプルは、以下を実行する方法を示しています。
- 一時的なホスト固有の SSH キーペアを生成します。
- インスタンスへの接続に使用するキーペアの公開鍵を指定し、インスタンスを起動します。
- SSH を使用して、新たに起動したインスタンスに接続します。
Autonomous Data Warehouse の作成および管理¶
この sample warehouse playbook は、Autonomous Data Warehouse (自立型データウェアハウス) を作成して、そのライフサイクルを管理します。このサンプルは、以下を実行する方法を示しています。
- Autonomous Data Warehouse を設定します。
- 表示名で対象を絞った、コンパートメントで利用可能な Autonomous Data Warehouse の一覧を表示します。
- 指定された Autonomous Data Warehouse の「ファクト」を取得します。
- Autonomous Data Warehouse インスタンスを停止して開始します。
- Autonomous Data Warehouse インスタンスを削除します。
Autonomous Transaction Processing の作成と管理¶
この sample playbook は、 Autonomous Transaction Processing (自律型トランザクション処理) データベースを作成し、そのライフサイクルを管理します。このサンプルは、以下を実行する方法を示しています。
- Autonomous Transaction Processing データベースインスタンスを設定します。
- 表示名で対象を絞った、コンパートメントで利用可能な Autonomous Transaction Processing の一覧を表示します。
- 指定された Autonomous Transaction Processing インスタンスの「ファクト」を取得します。
- Autonomous Transaction Processing データベースインスタンスを削除します。
詳細は、「Ansible Playbook のサンプル」を参照してください。