コミュニティーの行動規範

すべてのコミュニティーは、多様な視点、洞察力、意見、スキルセット、スキルレベルの多様性によって強化されます。しかし、多様性には、意見の相違や誤解が生じる可能性があります。この行動規範の目的は、意見の不一致や相違が、個人的な攻撃やその他の不安定な環境や歓迎されない環境を作り出すような行動をせずに、敬意を持って、各自の利点に基づいて行われるようにすることです。

これらの方針は、「やってはいけないこと」を網羅したものではありません。コミュニティーメンバーに敬意と礼儀をもって接するようにお願いしています。この行動規範は、心構えをできる限り示すことを目的としており、すべてを網羅しているわけではありません。

Ansible イベントとその参加者はすべて、この行動規範とハラスメント防止ポリシーに従う必要があります。主催者は、常にこのガイドラインに沿ってイベントを開催することが期待されます。また、参加者、講演者、スポンサー、およびボランティアの皆様には、コミュニティー全体の安全な環境を確保するためにご協力いただくことが期待されます。具体的には、この行動規範は、Ansible 関連のフォーラムやメーリングリストへの参加、コードやドキュメントへの貢献、公開 IRC チャンネルへの参加、プライベートなやり取り、公開会議への参加が対象となります。

Ansible コミュニティーのメンバーには、以下が期待されます。

思いやりをもつ

あらゆる種類の貢献が、広範囲に影響を及ぼします。自分の仕事が他の人の仕事に依存しているのと同じように、Ansible コミュニティーへの貢献についてあなたが下した決定は、コミュニティーメンバーに影響を及ぼします。意思決定を行う際には、このような結果を考慮に入れることが強く推奨されます。

寛大になる

非同期のコミュニケーションは、どんなに反応の良いコミュニティーであっても、それなりにフラストレーションが溜まってしまうことがあります。コミュニティーは主にボランティアの時間で成り立っていることを覚えておいてください。質問、貢献、サポートのリクエストには返事が返ってくるまでに時間がかかることがあります。何度も「スレッド作成 (bump)」や「リマインダー」を繰り返すのは、忍耐力を示す優れた方法ではありません。さらに、一般的な質問を特定の人にするのはマナー違反です。コミュニティー全体に向けて質問し、辛抱強く返事を待ちましょう。

相手を尊重する

どのようなコミュニティーでも意見の相違は避けられませんが、異議を唱えるときは敬意を持って礼儀正しく行う必要があることを覚えておいてください。意見の相違は、失礼、敵意、脅迫、虐待 (言葉や身体的)、個人的な攻撃の言い訳にはなりません。

親切にする

Ansible コミュニティーでは、各自の経歴に関係なく誰もが歓迎されていると感じるようにならなければなりません。コミュニティーメンバーに対しては、礼儀正しく、敬意を払って接してください。スキルレベル、性別、性自認、性表現、性的指向、障害、容姿、体格、人種、宗教に関する攻撃的なコメントをしたり、投稿したりしないでください。性的画像、明示的または暗示的な暴力、脅迫、抑圧、ストーカー行為、活動の継続的な妨害、明示的な許可なく個人情報を公開すること、望まれない身体的接触、歓迎されない性的注目は、すべて固く禁じられています。さらに、コミュニティーメンバーの経歴や身元を推測しないようにしてください。

探求心を持つ

取るに足らない質問とは、質問されない質問だけです。コミュニティーメンバーは、早めに質問し、頻繁に質問することが推奨されます。質問ができるかどうかを尋ねるのではなく (その答えは常にイエスとなるため)、質問したい内容を尋ねてください。できるだけ具体的な情報を提供することが推奨されます。最も有益な回答を得るためには、Gist などのサイトへのリンクを貼り付ける形でのコードスニペットが必要になります。IRC チャンネルに、複数行のコードを直接貼り付けないようにしてください。代わりに gist.github.com などのサイトを使用してコードスニペットを提供してください。

助けになること

Ansible コミュニティーは、スキルレベルに関係なく、誰にとっても歓迎されていると感じる環境であることを約束します。すべての人は皆、最初は初心者でした。新しいユーザーが安心して質問できる環境でなければコミュニティーは成長しません。同じ質問に何度も答えることにもどかしさを感じることもありますが、スキルや知識のレベルに関係なく、すべてのユーザーに対して平等に礼儀正しく、親切に対応することが求められます。有益な情報よりも、中傷や悪口を優先するような回答は避けてください。同時に、誰もが提供された文書を十分に読むことが期待されています。コミュニティーメンバーは、質問に答えたり、戦略的なガイダンスを提供したり、効果的なワークフローを提案したりすることは喜んで行いますが、質問者の代わりに作業をするために存在しているわけではありません。

ハラスメント防止ポリシー

ハラスメントには、以下のすべての行為が含まれます (ただし、これに限定されません)。

  • 性別 (性表現や性自認を含む)、年齢、性的指向、障害、容姿、体格、人種、宗教に関する攻撃的なコメント
  • 一般的に中傷であると知られている言葉を含む中傷的な用語
  • 公共の場に性的な画像を投稿すること
  • 意図的な脅迫
  • ストーカー行為
  • 明示的な許可なく他のユーザーの個人情報を投稿すること
  • 会話やその他のイベントの継続的な中断
  • 不適切な身体的接触
  • 歓迎されない性的注目

ハラスメント行為を止めるように求められた参加者は、直ちにこれに応じることが求められます。スポンサーも、ハラスメント防止ポリシーの対象となります。特に、スポンサーは性的な画像、活動、その他の素材を使用してはなりません。また、Meetup の主催者やボランティアスタッフは、コミュニティーイベントで性的な恰好をしたり、性的な環境を作らないようにしてください。

上記の行動に加えて、ここで明記されていなくても、やめるように言われた後にそのような行動を続けることも、ハラスメントに該当します。やめるように言われた後に何かをやめることは、思いやりと敬意を表す行動であり、コミュニティーの全メンバーは、そのような要求に直ちに従うことが求められます。

ポリシー違反

虐待、嫌がらせ、その他の容認できない行為があった場合は、codeofconduct@ansible.com、コミュニティーの IRC チャンネルのチャンネル運営者、各地のイベント主催者に連絡してください。Meetup の主催者は、各地のイベントで容認されない行動を報告する連絡先を目立つところに表示することが推奨されます。

Meetup 主催者は、参加者が嫌がらせ行為を行った場合、適切と判断した措置を取ることができます。このような措置には、加害者への警告、イベントからの退出、今後のコミュニティーイベントへの参加禁止などが含まれますが、これらに限定されません。

主催者は、参加者が警備員や地元の警察に連絡したり、別の場所に案内したり、ハラスメントを経験した人が Meetup の間安心して過ごせるように、喜んで支援します。コミュニティーは、コミュニティーメンバーの安全と幸福を大切にし、オンラインとオフラインの両方で開催されるイベントですべての人が歓迎されていると感じてほしいと願っています。

すべての参加者、主催者、講演者、参加者は、コミュニティーのイベント会場およびイベント関連のソーシャルイベントにおいて、これらのポリシーに従うことを期待しています。

Ansible コミュニティ行動規範は、Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 ライセンスの認可を受けています。私たちの行動規範は、以下のような他のオープンソースプロジェクトの行動規範を参考にしています。

  • Contributor Covenant
  • Elastic
  • The Fedora Project
  • OpenStack
  • Puppet Labs
  • Ubuntu