tower-manage` (以前の awx-manage) ユーティリティーは、詳細にわたる Tower 内の情報にアクセスする際に使用します。tower-manage
のコマンドは、awx
または root
ユーザーとして実行してください。
tower-manage
は、カスタムインベントリースクリプトを使用することができないユーザー向けに、Tower の管理者が Tower にインベントリーを直接インポートするメカニズムのことです。
tower-manage
を正しく使用するには、まずインポート先として使用できるように Tower にインベントリーを作成する必要があります。
tower-manage
のヘルプは、tower-manage inventory_import [--help]
のコマンドを実行します。
inventory\_import
コマンドは、テキストベースのインベントリーファイル、動的なインベントリースクリプト、またはコアの Ansible でサポートされている上記のファイルやスクリプトのディレクトリーと、Tower のインベントリーオブジェクトを同期します。
コマンドの実行時に、--inventory-id
または --inventory-name
、Ansible インベントリーのソースへのパス (--source
) のいずれかを指定します。
tower-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1
デフォルトでは、インベントリーデータは Tower にすでに保存されているインベントリーデータと、外部ソースからのデータは混在します。外部データのみを使用するには、--overwrite
を指定します。既存のホストが --source
のみから変数データを取得するように設定するには、--overwrite_vars
を指定します。デフォルトの動作は、外部ソースから新しい変数を追加して、既存のキーについては上書きしますが、外部のデータソースから取得していない変数は保持されます。
tower-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1 --overwrite
注釈
Ansible Tower 2.4.0 リリースでは、--overwrite_vars
が 設定されていない限り、インベントリーホスト変数への編集や追加はインベントリーの同期後も永続されるようになりました。インベントリーの同期を以前と同じように動作させるには、--overwrite
と --overwrite_vars
の両方を設定する必要があります。
tower-manage
には、Tower から以前のデータを消去する際に使用するコマンドが複数あります。Tower 管理者は、Tower Managment ジョブインターフェースからコマンドラインにアクセスするか、コマンドラインを使用することができます。
tower-manage cleanup_jobs [--help]
このコマンドでは、ジョブの詳細や、指定の日数以前のジョブの出力が完全に削除されます。
tower-manage cleanup-deleted [--help]
このコマンドでは、指定の日数以前の削除済みの Tower オブジェクトを消去します。
tower-manage cleanup_activitystream [--help]
このコマンドでは、指定の日数以前の activity stream のデータを削除します。