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9. tower-manage ユーティリティー

tower-manage` (以前の awx-manage) ユーティリティーは、詳細にわたる Tower 内の情報にアクセスする際に使用します。tower-manage のコマンドは、awx または root ユーザーとして実行してください。

9.1. インベントリーのインポート

tower-manage は、カスタムインベントリースクリプトを使用することができないユーザー向けに、Tower の管理者が Tower にインベントリーを直接インポートするメカニズムのことです。

tower-manage を正しく使用するには、まずインポート先として使用できるように Tower にインベントリーを作成する必要があります。

tower-manage のヘルプは、tower-manage inventory_import [--help] のコマンドを実行します。

inventory\_import コマンドは、テキストベースのインベントリーファイル、動的なインベントリースクリプト、またはコアの Ansible でサポートされている上記のファイルやスクリプトのディレクトリーと、Tower のインベントリーオブジェクトを同期します。

コマンドの実行時に、--inventory-id または --inventory-name、Ansible インベントリーのソースへのパス (--source) のいずれかを指定します。

tower-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1

デフォルトでは、インベントリーデータは Tower にすでに保存されているインベントリーデータと、外部ソースからのデータは混在します。外部データのみを使用するには、--overwrite を指定します。既存のホストが --source のみから変数データを取得するように設定するには、--overwrite_vars を指定します。デフォルトの動作は、外部ソースから新しい変数を追加して、既存のキーについては上書きしますが、外部のデータソースから取得していない変数は保持されます。

tower-manage inventory_import --source=/ansible/inventory/ --inventory-id=1 --overwrite

注釈

Ansible Tower 2.4.0 リリースでは、--overwrite_vars設定されていない限り、インベントリーホスト変数への編集や追加はインベントリーの同期後も永続されるようになりました。インベントリーの同期を以前と同じように動作させるには、--overwrite--overwrite_vars の両方を設定する必要があります。

9.2. 以前のデータの消去

tower-manage には、Tower から以前のデータを消去する際に使用するコマンドが複数あります。Tower 管理者は、Tower Managment ジョブインターフェースからコマンドラインにアクセスするか、コマンドラインを使用することができます。

  • tower-manage cleanup_jobs [--help]

このコマンドでは、ジョブの詳細や、指定の日数以前のジョブの出力が完全に削除されます。

  • tower-manage cleanup-deleted [--help]

このコマンドでは、指定の日数以前の削除済みの Tower オブジェクトを消去します。

  • tower-manage cleanup_activitystream [--help]

このコマンドでは、指定の日数以前の activity stream のデータを削除します。

9.3. HA 管理

tower-manage register_instance および tower-manage remove_instance コマンドに関する詳細は、クラスタリング のセクションを参照してください。

注釈

Ansible サポートからの指示がない限り、他の tower-manage コマンドは実行しないようにしてください。